衝撃のニュース!船頭が舵を空振りし沈没、2人死亡…保津川下り転覆事故で運輸安全委が調査報告書を発表

2024-09-26

京都府亀岡市の保津川(ほづかわ)で昨年3月、12人が乗った観光船が転覆し、船頭2人が死亡した事故が発生しました。運輸安全委員会は、船頭が水面上で舵を空振りし、船が制御不能に陥ったことを原因とする調査報告書を発表しました。

事故の詳細

この事故は昨年3月12日午前11時ごろに発生。船頭4人と乗客12人が乗った観光船が、急流の中で845メートルの川を下っている最中に転覆しました。その結果、2人の船頭が亡くなり、11人の乗客が負傷しました。

調査報告の内容

調査報告書によれば、事故当時、船の舵(かじ)が水にかかっていたため、舵を空振りしたとのこと。また、事故前に船に搭載されていた部材が一定の固定がされていなかったことで、船体が不安定になり、転覆を助長した可能性も指摘されています。さらに、船の尾部には沈水防止用の装置が設置されていなかったことからも、事故のリスクが高まる要因となっていました。

事故の影響と今後の対策

事故の現場には助けを求める声が響く中、他の乗客は救命具を着ていなかったため、迅速な救助活動が求められました。救助の結果、沈没した船の2人は発見されたものの、助けられなかったという悲劇が繰り返されました。

この調査を受けて、今後は観光船の運行における安全対策の強化が求められています。具体的には、船員の訓練の徹底や、お客様の安全を確保するための救命設備の増強が検討されています。また、観光業界全体で、安全に対する意識を高める取り組みが必要とされています。現在、観光地での事故を未然に防ぐための新たな法規制や安全基準の策定が求められているのが現状です。