国
赤磐市民病院で手術中、適切な処置を怠り重度の障害を負わせる…医師を在宅起訴: 読売新聞
2024-12-27
著者: 蒼太
兵庫県赤磐市の市民病院で、2022年、手術中に適切な処置を怠り、患者に重度の障害を負わせたとして、神戸地検は12月、男性医師(46)を業務上過失致傷の疑いで在宅起訴した。
起訴状によると、医師は2022年1月、市民病院で女性患者(29)の脊椎の一部を取り除く手術を行ったが、手術中に出血が見られた際に適切な処置を行わず、その結果、患者は脊髄損傷を負い、下半身が麻痺する重度の後遺障害を残すことになったという。
患者は手術から数月後にリハビリを始めたものの、日常生活においてもさまざまな困難を抱えるようになり、医療ミスが原因であることを強く感じていると語っている。専門家によると、このような手術における適切な出血管理が行われないことは極めて稀であり、医療水準に重大な影響を与える可能性もある。
兵庫県内の他の病院も同様の手術を行っているが、赤磐市民病院のこの事件により、医療従事者の間での信頼関係にも影響を及ぼす懸念が広がっている。特に、医師が患者に対してどれほどの責任を持っているかが再評価される必要があると指摘されている。
今回の事件は全国的にも注目を集めており、医療界では「業務上過失致傷という犯罪がどのような形で医療体制に警鐘を鳴らすのか」との議論が交わされている。患者への説明不足や透明性の欠如が問題視され、医療に対する理解を深めるための啓発活動が一層求められている。医療ミスの再発を防ぐためのシステム見直しが急務だ。