健康

成長する草は「見た目」が違う!草の形態変化と藻類耐性の関連を解明

2024-09-20

大連大學の草學研究科の大学院生である霍邵美さん(博士後期課程)、大連大学産業科学研究所の西野美都教授、西野陽子教授らの研究グループは、バイオインフォマティクス解析を通じて草の形態変化と藻類耐性の関連性を世界で初めて明らかにしました。

これまで、藻類に照らされた草はその形状が変化することが知られていましたが、藻類がない状態での藻類耐性草の形状に関してはあまり研究されていませんでした。

今回、研究グループは10種類の藻類に対して耐性を持つ大根の形状を調査し、藻類のない状態における微小形態下での観察結果を、バイオインフォマティクスの手法を用いて分類しました。その結果、耐性草は、感受性のある親株とは異なる形態を示し、特にキノロン系の藻類に耐性を持つ草ではその違いが顕著であることが確認されました(図1)。さらに、クラスタリング解析を行うと、耐性草はより多くの細胞が存在することが判明し、形態と遺伝子発現が関連していることも示されました。

これにより、藻類がない状態でも草がどのように藻類に対して耐性を発揮するかについての理解が深まり、今後の応用として、農業や環境保護に新しい展望をもたらすことが期待されています。特に、この研究の成果は、藻類の発生を制御することができる耐性草の開発や、それに関連する栽培技術への応用が考えられます。

本研究成果は、9月19日(木)(現地時間)に、著名な科学誌『Frontiers in Microbiology』(オンライン)に掲載されました。