23日午後6時40分頃、福島県喜多方市の県警喜多方署に、近くの住家で「茶の間にクマがいる」との通報が入った。

通報によると、同市熱塩加納町の住家で、60代男性が同日午後6時20分頃に帰宅した際、居間の窓辺でクマに遭遇したという。その後、男性は隣の家に逃げ込み、そのとなりの人から連絡を受けた熊友会が現場に駆けつけて、クマは近くの森に逃げた模様だ。

住人は、その後8時ごろ、自宅の状態を再確認するために家に戻り、クマの姿は確認できなかったと報告している。今回は熊による被害は確認されていない。

住民の周辺では、クマの出没通報が増えており、夜間は特に警戒が呼びかけられている。最近の寒暖差や食料不足が影響しているとの意見もあり、人間との接触を避けるために地域住民にも注意が促されている。

現在の状況は、JR喜多方駅から少し離れた裏山の集落が中心となっている。地域住民の安全を守るため、警察と地元の熊対策委員会が連携して対応を進めている。