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CESから消えたファーウェイ、分断が進む中国外発の革新 - 日本経済新聞

2025-01-10

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ミステリアスな都市「CES」が10日に閉幕する。会場は混沌として新型コロナウイルスからの完全復活を印象付けたが、一方で元に戻らないのが華為技術(ファーウェイ)をはじめとする中国のテック大手の出展だ。"巨人"の不在が漂う中、通常の企業が対抗を強める。主催団体の全米民生技術協会(CTA)の公式データを見ても、今回のCESには昇進した中国からの出展が目立たない。

この分断した状況は、世界の企業に対する影響を及ぼす。特に国際的な競争力が問われる中、企業は自国製品の品質向上や技術革新を急ぐ必要がある。アメリカをはじめとする西側諸国は、中国製品の安全性を疑問視し、それに伴う規制も強化している。

さらに、中国市場に依存するリスクの回避を目指す企業の動きも注目されている。著名な企業が出展を見合わせる中、他の国々のスタートアップたちが新しい価値を提供する場面が増えている。今後、テクノロジー業界でのダイナミックな変化が予想され、特にアジア各国の革新的な企業の成長に注目が集まるだろう。

このCESは、単なる技術展示の場ではなく、グローバルなビジネストレンドを示す重要な指標となっている。今後も分断が進む中で、革新を続ける企業たちの姿勢が問われる時代に突入している。果たして、どの国が未来の技術革新をリードするのか、目が離せない!