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CAが航空再考を提言 日航、飲酒機長の出発前に | 共通通信
2025-01-16
著者: 弘
日本航空の国際線で、昨年12月、乗務前に飲酒した機長と副機長がアルコール検査で引っかかり、出発が遅れた問題が発覚した。この件について、CA(客室乗務員)が運航を再考するよう会社に提言したことが16日に同社への取材で分かった。整理担当者も運航に懸念を示していた。
同社は、時間が経過してアルコール検査が行われなくなったことなどから「誤検知」と断定。また、提言を採用せず、機長らが乗務した便を3時間遅れで出発させた。
日本航空によると、昨年12月1日のオーストラリア・メルボルン発の便で、客室乗務員とともにチェックインを行った副機長は大量の水を飲み、その後乗員との打ち合わせの際に水を噴き出した。機長も腹痛を訴え遅れたため、CAが現地の空港所長に運航を再考するよう提言したという。
しかし、副機長が検査を受けた結果、最終的にはアルコールが検出されず、機長も産業医との面談で体調に問題はないと判断されたため、同社は乗務可能と結論付けた。