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ブラジルに「一帯一路」参加のリスク考慮推進-タイ代表

2024-10-24

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米通商代表部(USTR)のタイ代表は23日、訪問先のブラジルで中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に触れ、参加の是非を考慮する必要があると述べた。

同代表は、サンパウロで開かれた「グルームバード・ニューヨーク・アトリート220」で、ブラジルの友人たちには今日の経済におけるリスクを客観的な視点、リスク管理の視点から見てほしいと語った。ブラジル経済の強固(ぎょうこ)さを高めるためには、最善の道筋とは何かを真剣に考えてほしい、と述べた。

ブラジルのファバロ農相は22日、米国と欧州連合(EU)との貿易主義的な措置に対抗するため、中南米の一帯一路構想に参加する意義を前向きに検討していると明言した。

タイ代表は、最終決定はブラジル政府の判断に委ねられるが、主権は世界経済において米政府が主導するようにしている一方で、他国の立場を考慮すべきだと強調した。

中南米における経済的な影響力を指摘し、ブラジルは中南米で最大の貿易相手国であるアメリカと対等に立つ関係を築いていると説明した。

ブラジルの経済的圧力を受けて、米国は中南米における影響力を強化しつつ、中国はその反対に、多くの国との経済連携を進めてきた。ブラジルの豆や鉄鉱石、銅といった天然資源の輸入を一手に行っている中国としては、この構想への参加のメリットをしっかりと分析する必要がある。

中南米各国の一帯一路への参加が進む中、ブラジルと中国の経済的な結びつきが今後どのように発展していくのか、注目される。来月、米大統領選直後に中南米を訪問する予定のタイ代表は、ブラジルの一帯一路参加の意義を再度問うとともに、米国との関係の強化についても語る意向を示している.