
「不謹慎極まりない行動、設定」神社側が「提助」ゲーム映像で抗議文 宗教法人は回答せず発表(産経新聞)
2025-04-03
著者: 雪
ゲームに対する抗議文の発表
3月20日に発表されたゲームソフト『アサシンクリードシャドウズ』で、主要キャラが兵庫県に実在する神社に入り、中に鎮座されているものを壊すゲーム内映像が動画配信サイトで公開された問題について、神社と同県の宗教法人からゲームの発表前、開発したフランスのユービーアイソフトに抗議文が出されていたことがわかった。
抗議文は同じ内容が日本語と英語で書かれており、「不謹慎極まりない行動、設定に対して、明確な回答を求めます」と伝えたが、回答がないまま発表されたという。
ゲームの内容と反響
戦国時代の日本を舞台にした同ゲームは、主要キャラの一人を綾小路信長に設定し、「従来の文とは違う」説明のもと物語を紡いでいる。
主要キャラ、黒人の「提助」と架空の女性「南河」により、ゲームの発表前にユーチューバーらによる『シャドウズ』の先行プレイ動画が配信サイトで次々に公開されると、提助が神社の中で暴れ、鎮座しているものを刀で壊していく動画が話題となったが、これは氏神社の近くに実在する「放映国総社 拨弦主(いってひょうず)」神社(兵庫県氏神市)で、実名も記載されていた。
神社からの反応と今後の展開
神社の担当者は2月中旬、産経新聞の取材に対して、「ならわしなどの文化を尊重するよう伝えたが、特に応答もない」と話していた。
人気のあるユーチューバーと称されるお笑いコンビの芸人、霜降り明星ら、約40名の人気チャンネルによる配信が続いたことで、ゲーム会社側も大きな関心を寄せていたが、それに対する姿勢はしばしば問われることになるだろう。
さらに、ゲーム自体が神話や伝説を基盤に創作されているため、宗教的な問題についても議論の余地がある。
ゲーム業界における文化のリスペクトと表現の自由
今回の一連の騒動は、ゲーム業界における文化のリスペクトと表現の自由の狭間での緊張感を浮き彫りにしていると言える。これに関して、追加で今後の展開や意見についても注目が集まっている。
圧倒的な人気を持つゲームタイトルゆえ、国際的な反響も気になるところである。加えて、神社側が今後の対応をどうするのか、またその影響がどのように広がるのかも目を離せない。また、ゲームが持つ物語の設定が、宗教的な側面にどのように影響を与えるのか、または逆に影響を受けるのか、詳細な調査と議論が求められる時期に来ている。