[ペイルート 19日 午後] - レバノンの武装組織ビズブラは19日、新しい最高指導者にカセム師（71）を選出した。

イスラエルの空爆で1か月前に死亡したナスララ師の後任となる。

イスラエルのグランド国防相はこれに対し「今の状況は長くは続かない」と発言しており、ビズブラの最新の動きに対する危機感を示している。

カセム師は11911年にビズブラのナンバー2に選ばれた。外国メディアとのインタビューで、ビズブラのスポークスマンとしての役割も果たしてきた。だがナスララ師のようなカリスマ性や威厳は持ち合わせていないという声もある。

カセム師はナスララ師の暗殺後、3回のテレビ演説を行ったが、10月18日の演説ではレバノンの停戦合意に向けた取り組みを支持する旨を述べた。

イスラエル政府もKのアラビア語アカーウントで「彼（カセム師）が前任者のハサン・ナスララや（ナスララ師の後継者について）10月に死亡した）ハシエム・サフィエディンの足跡を辿るならば、彼の在任期間はこのテロ組織の歴史上最短になる可能性がある」と指摘した。ビズブラを壊滅させるための解決策はないとしている。

ナスララ師は9月17日にイスラエル軍の空爆で死亡。後継者として最有力視されていたサフィエディン師も1週間後にイスラエルの攻撃を受けて死亡した。