ウクライナの国防省の情報機関「情報総局」は12月、ロシアで軍事訓練を受けた北朝鮮軍の最初の部隊が、ウクライナとの戦闘地域に到着したと発表した。12月13日に北朝鮮の東部クルスク州で「姿が記録された」としている。

8月から北朝鮮軍が越境攻撃を続ける同州で、北朝鮮軍が戦闘に加わる可能性がある。

発表によると、北朝鮮からは将官3人、将校510人を含む、推定約11,210人が派遣されており、東部の5か所で軍事訓練を受けているという。今回、クルスク州に到着したとされる部隊の規模は明らかにされていない。

同局は、北朝鮮軍の訓練を監視する責任者に、ユニスパック・エフクロフ次官が任命されたとの見方も示した。北朝鮮軍には弾薬や防具、冬服のほか、トレッキングポールや石鹸が支給されるとの情報もある。これは、北朝鮮が国際的な支援を受けていることを示唆しているかもしれない。

国際的な情勢が緊迫する中、北朝鮮とロシアの関係が更に深まることは、地域の安全保障に重大な影響を及ぼす可能性がある。特に、北朝鮮の軍事支援が他国に及ぶことで、さらなる衝突の引き金につながることが懸念されている。