世界

北朝鮮軍に異変?ロシア兵が語る「テレビーを楽しそうに見て、よく食べていた」

2024-12-30

著者: 結衣

ウクライナ侵攻に派遣された北朝鮮軍の重傷者たち

ウクライナ侵攻に派遣された北朝鮮軍のうち、重傷を負った兵士たちがロシア・モスクワの軍病院で治療を受けているとの目撃談が出ている。

モスクワの軍病院での治療

ロシアの情報サイト「テレグラム」のチャンネル「パラパックス」は26日、ロシア西部クレムスク戦線で負傷した北朝鮮軍がモスクワの軍病院に移送され、治療を受けていると伝えた。同チャンネルは、ロシア軍の負傷兵と推定される人物が映った動画像を撮影して公開した。動画像には入院中の北朝鮮軍とみられる男性たちが病室にいる様子が写っている。

病室での様子

動画の中で、負傷者たちはベッドに横になり、ゆったりとテレビを視聴し、周りの人々と談笑する姿が映し出されている。また、食事や飲み物を楽しそうに食べている様子も見受けられ、彼らにとっては疲れを癒やす貴重なひとときとなっていることが感じられる。部屋の中にはさまざまな食料が所狭しと並べられ、充実した環境が整えられている。

入院者数の報告

一方で、ウクライナ保安局の18日の発表によれば、ロシア・モスクワにあるある病院に勤務する女性看護師と夫との会話の中で、前日から100人、同日には120人、合計で220人の北朝鮮軍が病院に入院しているとの説明があった。この看護師は、電話取材に対し「クルスから列車に乗ってきた重傷兵たちを病院に運んだ。彼らを受け入れるために(すでに詰まっていた)病棟を空けなければならなかった」と語った。

北朝鮮軍の厳しい状況

医療環境は改善されているが、北朝鮮軍の重傷者たちは依然として厳しい条件に置かれている。最新の情報によると、北朝鮮軍の約7000人が戦線に派遣されており、そのうち100人以上がすでに死亡し、けが人も数千人に上ると報告されている。

韓国国防情報院の発表

韓国国防情報院は19日、「ロシア・ウクライナ戦争に派遣された北朝鮮軍のうち、これまで少なくとも100人が死亡し、負傷者は1000人近くに達するだろう」と発表した。北朝鮮軍の重傷者は戦線の状況や、ウクライナ側への攻撃の影響を受けているとされ、今後の事態がどう展開するのか注目される。