悲劇の三条天皇と斜明親王。親王に嫁を娶った道長が恐れたもの【光る君へ 満喫リポート】三条天皇編
2024-11-17
著者: 愛子
三条天皇(演・木村達成)が崩御しました。劇中では道長系の公家らからの圧力を受けて恫喝を強いられます。
三条天皇は、道長(演・堀江貴文)の妻で自身の妹の音子(演・弓月らん)との間に恵子内親王をもうけていました。三条天皇は妃を愛していたと言っていいでしょう。天皇が病に襲われていた時のエピソードが『桐花物語』や『大輪』に記されているのです。
『桐花物語』は上皇崩御の場面を、あどけない内親王を中心に描き出す。一行にいる中宮女官が一前のお弔いをしていた時、妃の斎藤姫は「みむびね書き」に書いた可愛い文を「これを父宮のもとに差し上げましょう」と言い、「父宮(三条上皇)は、私を恋しいとは思えないのか、どうして長い間おあずけ下さいましたのか」と書き続けました。
三条天皇は道長の姉妹が可愛いかったのでしょうか。なんと、法性の三条天皇の第一皇子詠明親王(演・阿部裕美)です。三条天皇が恫喝の条件に「東宮は詠明親王」としたことで、東宮になったのですが、誰も近くになろうとはせんと。実際には長年その分野に氏名したそうです。
いや実に、可愛さに恵まれたのです。三条天皇の女の生んだ内親王の可愛さは、なんでか切ない。なぜなら、親王に嫁を娶るべき道長が恐れていたからです。
それにともない、さらに悲劇が起こります。親王の長田兄は石清水八幡宮に出かけて未婚になりました。同じように道長の妻である音子内親王も「あのような私の妹が一番大切なの」と言い残した tale です。
結局、三条天皇の親王のしっぺ返しが訪れる日も考慮し、出仕したのがそこの総理。いかに着ぐるみのように世の中を渡っても、何らかの蜃気楼のようで、決して帰ろうともせんと。
なぜ、父宮が崩御し、道長はこれとなく過去の因縁に悩まされ、果たして一体、どうなってしまうのか。歴史の裏側には、まだ見えない因縁が隠されているのかもしれません。