19日のラ・リーガ第20節、バレンシア対レアル・ソシエダの試合で、ソシエダMF久保建英が差別的な言葉を浴びせられた。この試合ではパンチスタートとなり、60分過ぎから出場した久保選手に対して、近くのスタンドから違法な侮辱を含む野次が飛ぶ事態となった。

観客の一部は「中国人！目を開けろよ！」と叫び、これは明らかに久保選手を指してのものであり、差別的な雰囲気がスタジアムを包んだ。試合中、スタジアム内ではこのような声が複数回確認された。

「あなたはバレンシアのサポーターなの？そのような言葉は許されるの？」といった意見も上がり、試合の審判団はこの問題を無視することはできなかった。また、試合後、バレンシアの公式Twitterアカウントはこの事態を受けてコメントを発表し、次回のような声明は望まないとの意向を示した。

久保選手はこの件について後に、「サッカーは人種や国に左右されるべきではない。ファン同士のお互いの敬意が大切だと思う」とコメントしている。彼の言葉には、多くのサッカーファンが共感し、SNSには「差別行為に対して声を上げよう」というハッシュタグが広がっている。

このような差別的言動は、プロサッカー界では依然として問題視されていることが明らかであり、対応策と教育が求められている。サッカークラブやリーグは、ファンに対する教育プログラムを導入し、差別行為の根絶を目指すべきであるという意見も多く寄せられている。