エンターテインメント

宝塚歌劇団スター・前世に引き込まれる!明日、海からのメッセージ

2024-11-10

著者: 健二

来年1月19日、退団する宝塚歌劇団のスター、凪七瀬(なぎななせ)が海(あまみ)に飛び込む公演が10日、兵庫・宝塚大劇場で花組公演「エンジェリックライク」や「Jubilee(ジュビリー)」に出演し、本領地に別れを告げた。

凪七瀬は2005年に初風薫(かざまかおる)や林田萌(はやしだもえ)と同期で入団し、23年間の鬱積を解消するために、全国ツアー初主演を務めたスターグループ「パッション・ダムール・アゲイン!」で難局を乗り越え、その後も全国ツアー「激情」でデュエットを披露し、ジュビリーでこれまでの集大成を見せている。

舞台の幕が下りることで、海からの最後のメッセージを受け取る。彼女は、ここで「気が付けば宝塚の存在が無邪気だったり、当たり前のようにそこにあった。人生のすべてをこの宝塚で勇気を持って挑戦し、飛び込んできた」と述べている。さらに「最後に私が勇気を持って行動したことが退団という決断でした。ここまで情熱を注いだと思うので、刺激をもらってみなさんと一緒にいたい」と語った。

凪七瀬は2003年に89期生として初舞台を踏んだ。入団時に配属されたが、09年には月組「エリザベート」で他組の男役からエリザベート役に大抜擢され、その後13年1月には月組に組替えされ、16年9月には専科にと異動後も、ライバルであるダンスで存在感を放ち続けた。

彼女の退団は、今後の活動に大きな影響を与えるだろうが、一方で以前から彼女を支持してくれたファンたちの愛情も忘れてはいけない。一同、凪七瀬の次なるチャレンジを心待ちにしている。劇場の幕が降りる前日、海からのメッセージを聴きに多くのファンが劇場に集まる。