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半導体株が急上昇!復活の兆しとTSMCの決算に注目の熱視線

2025-01-09

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【東京 8日】 - 日本の半導体株が勢いを増し、直近の市場動向に注目が集まっている。8日の東京市場では、前日の米ハイテク株安にもかかわらず、東京エレクトロン(8035.T)、アドバンテスト(6857.T)が大幅に上昇し、予想を上回る動きを見せた。来週には半導体関連企業の決算発表が控えており、世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)(2330.TW)の決算に注目が集まっている。

「これだけ上昇していると、半導体関連株を少しは持っておかないと怖いという心理になりやすい」と新野充成社長は指摘する。主要な半導体関連株は年初以降、上昇が続いている。東京エレクトロンは7日に11.5%高となり、8日も11.6%上昇した。アドバンテストも14%高で週の上昇率とあわせて13%高となった。

そして8日は、前日の米国市場で半導体大手エヌビディア(NVDA.O)が5%安と大幅下落したものの、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が11.8%安となったことも影響を与えた。

さらに日本の半導体関連株は一般的に景気敏感株であり、米国の経済動向に強く連動しているという見方が根強い。特にTSMCが発表する決算は、国内半導体市場にとって重要な指標となるとされ、これに伴うデータ収集は不可欠である。市場全体からの注目度は非常に高く、半導体関連企業の株価に強い影響を与える可能性がある。

「最新の利益報告には、期待以上の内容が盛り込まれるべきで、その場合には半導体関連株全体の上昇が期待される」と分析されている。

TSMCは過去においても市場をリードし、指標とされるため次回の決算結果次第では、半導体株にさらなる上昇をもたらす可能性がある。特に半導体の需要が高まっている中で、好業績が予想されれば、逆風を乗り越えての成長が期待されている。今後の動向から目が離せない。

加えて、全世界的な半導体不足が続いており、各国政府は国内生産の強化に動き出している。日本政府も、半導体生産の支援策を強化しており、2025年には国内の生産能力を大幅に向上させる計画を発表している。これにより、国内市場の活性化が期待され、さらなる投資の拡大を促進する可能性がある。投資家たちの間では、今後の半導体株への投資が益々注目を集めることがていしなりつつある。果たして半導体業界は、この先どのような成長を遂げるのか、注目が必要である。