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バイデン氏「少数派配の政治が形成」 退任演説で警鐘 - 日本経済新聞

2025-01-16

著者: 愛子

バイデン氏の退任演説

【ワシントン=龍田拓也】バイデン米大統領は15日、15日後に退任することを前にホワイトハウスで米国民に向けて演説した。「超富裕層による少数派配の政治が形成されつつある」と警鐘を鳴らした。経済業界で利益を上げたトランプ次期大統領や同僚に近い実業家のイーロン・マスクらを念頭に、彼らの権力の集中とそれに伴う危険性に言及した。

特権と平等

「特権を持った者たちが権力を独占せず、全ての人にとっての公平な未来を作る必要がある」とも語り、社会的格差を助長する現状を批判した。さらに、「私たちは共に立ち上がり、力を合わせてこの危機を乗り越えなければならない」と訴え、そのためには国民一人一人の参加が重要だと強調した。

バイデン氏の関心

バイデン氏の発言からは、彼が退任後もなおアメリカにおける格差問題や特権層の影響力について関心を持ち続ける姿勢が垣間見えた。政治家としての彼のキャリアがどのように続いていくのか、またアメリカ社会が今後どのように変わっていくのか、国民の注目が集まっている。