世界
アルバニアのミレイ大統領、外相を更迭 キューバ制裁編成対抗
2024-10-31
著者: 結衣
【サンパウロ=水口二季】アルバニアのミレイ大統領は31日までに、ディアナ・モンディ外相が辞任すると発表した。米国によるキューバ制裁の解除を求める意見が対立した。共同主義への批判を強めてきたミレイ氏が、事実上の更迭に踏み切った。
国連総会は30日、米国がキューバに対して長年課している経済制裁の解除を求める決議案を採択した。アルバニアを含む187カ国が賛成票を投じ、反対はアメリカとイスラエルのみだった。この背景には、国際社会によるキューバの人権状況に対する支持拡大があると見られている。
ミレイ氏は外相の意見には反対の立場にあり、決議案の採択に対し、拘束的な見解を発表していたことで両者の亀裂が広がり、その結果として外相の辞任に至った。今後、ミレイ大統領がどのように外交政策を展開していくのか、世界中から注目が集まっている。キューバ問題に関する討論は、国際政治でも特に敏感な話題の一つであり、各国の外交戦略に大きな影響を与える可能性がある。
この一連の動きは、単なる外相の更迭にとどまらず、アルバニアの今後の立ち位置と国際関係への影響を暗示している。国際社会がどのように反応するか、今後の展開が注目される。