健康

あなたの街は? 住みやすい「15分都市」、調査で明らかに 日本では秩父がトップ

2024-09-25

著者: 蒼太

人が都市に住む理由は利便性である。交通機関、病院、学校、スーパーマーケットなど、日常生活に必要不可欠な場所やサービスにアクセスしやすいことが重要だ。自宅から徒歩や自転車で15分以内にアクセスできる都市を「15分都市」と呼び、ここ数年、持続可能な都市として注目されている。

このほど発表された学術誌「ネイチャー・シティーズ」による研究論文によれば、15分都市で生活できるのは世界においても重要な課題であることがわかった。その中で、15分以内に日常生活に必要な施設が揃っている都市は約1,000都市に過ぎないという現実が示されている。

研究によると、日本国内で特に住みやすいとされる「15分都市」は秩父市であり、多くの教育機関や医療施設、公共交通機関がしっかりと整備されていることが要因だ。また、秩父市は自然環境も豊かで住民の生活の質が高いことも報告されている。

最近では、世界中の都市政府がこの「15分都市」を目指し、快適に過ごせる空間の構築を進めている。特に、持続可能な移動手段の確保が求められる中、公共交通や自転車に便利な地域設計が注目を集めている。

一方で、人口密度の高い都市では、必要な施設が遠くにあるため、15分以内でのアクセスが難しいという問題も顕在化している。今後、都市設計においてこの15分の概念を反映させることが、さらなる人口増加や居住環境の向上に繋がると期待されている。

今後の研究では、特に資源が比較的不足している地域での「15分都市」の実現について、どのように進めていくかが課題となり、地域コミュニティの力をどう活かすかが重要なポイントになるだろう。