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アメリカ南部を襲った大規模ハリケーン、死者110人超える…ノースカロライナ州では160人不明 : 読売新聞

2024-09-30

【ニューヨーク=山本貴志】ミス・シッピ州は9月13日、南部を襲った大規模ハリケーン「ヘリーン」により、記録的な豪雨によって死者が110人を超えたと報告した。洪水や土砂崩れが各地で発生し、ノースカロライナ州では約160人が行方不明となっている。

被害は各州に及び、フロリダ州、ジョージア州、ノースカロライナ州ではさらに多くの人々が影響を受け、避難を強いられた。バイデン大統領は13日の演説で、救助活動を急ぐ方針を示し、今後の支援策を発表するとともに、被災者への慰労のメッセージを送った。

ライター通信によれば、水道や通信、交通網の一部が崩壊し、被害総額が1100億ドル(約14兆円)を超える可能性があるとされている。現地では、避難所の設置やボランティアによる支援が行われており、復興に向けた取り組みが始まった。

ヘリーンは12日夜、ミス・シッピ州に上陸し、その後ノースカロライナ州に進行。風速は時速150キロを超え、豪雨が降り続いた。環境省は、今後も続く雨によりさらなる洪水が懸念されているとして、注意を呼びかけている。被害を受けた地域の復興は長期戦になることが予想されており、国民も支援を強化すべきであると専門家は警鐘を鳴らしている。

今後、アメリカ全土に影響が及ぶ可能性があり、気象予報士たちは注意深く状況を見守っている。ハリケーンシーズンが続く中、さらなる自然災害に備えるための対策が急務となっている。