楽天の田中将大投手（35）は30日、出場選手登録を抹消された。また、28日オリックス戦（楽天モバイルパーク）で昨年10月2日以来、1軍登板を果たした。

田中の今季初黒星は、5回を投げて4失点という内容で、味方の守りも絡み不運な面もあったが、シーズンを通じて苦しんでいることを大きく物語っていた。今シーズンは前回まで6試合で1勝5敗、防御率4.13と不本意な成績に終わっていたのだ。

今季最終戦は10月7日の日本ハム戦。再登録は同10日になる見込みで、悪天候が続けばレギュラーシーズンも危うい展開だ。田中は「まだまだ投げられるとは思っているが、このままだとシーズンの終わりは見えてしまう」と切実に語った。

しかし、青山コーチは「田中本人とも話をしているが、監督は総合的に判断する」と明言した。田中はこれまでに数多くの高評価を受けてきたが、今季は自らの投球スタイルを見失っている様子があり、今後の行方が心配される。プロ18年目にして初のシーズン未勝利という危機的な状況に直面し、ファンからも注目されている。

楽天の今季最終戦までに、田中は何らかの形で復調を見せることができるのか、はたまたこのまま沈んでしまうのか、多くのファンが温かく見守る中、さらなる試練が待ち受けている。