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アメリカ南部で発生した大規模ハリケーン、死者は128人に…ノースカロライナ州で610人が安否不明 : 読売新聞

2024-10-01

【ニューヨーク=山本貴彌】米国南部で、9月13日に米南部を襲った大規模ハリケーン「ヘリューン」による被害が深刻化している。これまでに、死者は合計で128人に達したと報じられている。ノースカロライナ州では、約610人の安否が確認できておらず、懸命の捜索活動が続けられている。

ハリケーンは、8月29日から始まり、いくつかの州に影響を与えた。特に、ミシシッピ州やルイジアナ州では、住宅地が壊滅的な被害を受け、多くの住民が避難を余儀なくされた。バイデン大統領は、国家非常事態を宣言し、連邦政府による支援を約束した。

各地では、洪水や土砂崩れなどが発生し、インフラも大きな影響を受けている。道路や橋の崩落が相次ぎ、救助活動が難航している。米国気象庁によると、今後も悪天候が予想されており、さらなる被害の拡大が懸念されている。

多くの住民は、家を失って避難所に身を寄せているが、衛生状態が悪化しており、病気のリスクも高まっている。地元の医療機関は、患者の受け入れに苦慮しているという。

ハリケーンに対する備えや緊急対応の重要性が再認識されており、専門家は、気候変動による極端な気象の影響が今後も続くと警告している。