テクノロジー
AIによる国産化の波 国の「主権」維持へ、世界で開発数倍増 - 日本経済新聞
2025-01-06
著者: 結衣
【ラスベガス=橋直樹】世界各国が人工知能(AI)の国産化に取り組み始めた。米国と中国の2強が技術革新を主導する中、それぞれ自国語を使うAI基盤の開発に力を入れる。安全保障や行政サービスの強化に妨げられない新技術の海外依存は、日本の主権を脅かすことになりかねないからだ。AI開発競争は今後の外交にも影響が及ぶ。
米国時間7日から一般公開が始まる米テクノロジーの祭典「CES」では、各国が最新のAI技術を発表する。ここでは、自国の文化や言語に根ざしたAI技術が求められている。特にアジア太平洋地域では、現地のニーズに合わせたモデルが急速に開発されており、これが市場競争を激化させている。この流れに乗り遅れれば、国際競争力が低下する可能性がある。各国は早急にAI基盤の国産化を進め、技術的独立を確保しなければならない。