健康
85歳以上の日本人、高血圧は死亡リスクに影響する?しない?
2024-12-29
著者: 裕美
日本人高齢者の大規模な研究において、高血圧は65~74歳の人々において全死亡リスクや心血管系死亡リスクを上昇させたが、85歳以上ではその上昇は見られなかったことが、筑波大学と奈良県立医科大学の研究チームによって報告されました。この研究は「Geriatrics Gerontology International」ジャーナルに2024年1月12日に掲載予定です。
最新の研究結果は、日本の高齢者が高血圧をどのように対処するべきかに新たな視点を提供します。65歳から74歳の間に高血圧を持つことは、健康リスクが高いことを示唆しており、この世代においては生活習慣の改善や適切な治療が望まれます。
一方、85歳以上の高齢者においては、高血圧による死亡リスクが相対的に低いことから、多くの人が自然な老化過程により高血圧を持っていても、必ずしもそれが命を脅かすものではないことが示されています。この知見は医療関係者にとっても重要な情報であり、85歳以上の患者を治療する際のアプローチに変化をもたらす可能性があります。
今後の高齢化社会において、高血圧に対する理解を深めることが、高齢者の健康を守る上で重要です。