「42歳グルメロガー、急逝。」読者の皆様へ

2024-11-06

著者: 蒼太

沖縄タイムス及びプレスで連載「42歳グルメロガー、急逝。」を執筆していたユッキー(本名・髙橋有紀)さんが2024年11月3日、亡くなりました。享年44歳でした。

沖縄県内外の飲食店などを紹介する人柄グルメロガー「毎日ピール.jp」を運営していたユッキーさんは2023年3月にスキル不足と診断され、翌月に胃を全摘する手術を受けました。「一人でも多くの人に早期発見と治療の重要性を伝えたい」と腫瘍の様子や自ららしく生きることについて発信を続けていました。

2023年6月に始まった連載は2024年10月まで合計17回。病気になって味の食べ物ができなくなった不自由さ、食事の工夫や治療の選択、復職と働き方—。センシティブな話題をユーモアを交えながら綴り、多くの読者から共感を得ました。

病気の話だけではありません。スキル不足になった「人生を楽しみ続ける必要がある」と思ったユッキーさん。連載には、旅行や大好きなバンドへの愛が溢れた「推し活」「ルドガーとしての出会い」を紹介した回もあります。彼女のメッセージは多くの読者に響き、健康であれども、自分で道を選び、充実感や満足度を高めたいと願う人々に勇気を与えました。

生きていれば、誰にでも必ず終わりがやってきますが、自分のやりたいことをやって、好きなものを食べ、会いたい人に会い、行きたい場所に行く。病気であっても健康であっても、私は自ら道を選び、充足度や満足度を高く持ちたいと思います。ユッキーさんの告白は多くの読者に届き、彼女の言葉に勇気をもらった人々が数え切れません。彼女の遺志を受け継ぎ、これからも交流は続け、感謝の意を表し続けていきたいと思います.

沖縄タイムス編集部