
2021年の日本における主な死亡原因は認知症-最新の研究結果が明らかに!
2025-04-17
著者: 結衣
日本の死亡原因、認知症の増加が際立つ
2021年、Lancet Public Health誌によると、日本での主な死亡原因は認知症だと報告されています。これは、世界的な疾病負担研究(GBD)の結果に基づいており、1990年から2021年までの間に、日本人の死因がどのように変化したかを示しています。特に、アルツハイマー病や糖尿病関連の死因が顕著に増加しているとのことです。このデータは、2025年4月20日発行のLancet Public Healthの電子版に掲載されました。
難聴も深刻な健康危機に!
シンガポール国立大学のBrian Sheng Yep Yeo氏が発表した研究によると、成人の難聴は転倒事故のリスクを高めることが示されています。特に、上肢骨折のリスクは1.51倍、下肢骨折の場合は1.17倍に増加します。これにより、成人の健康に対する難聴の影響が再評価される必要があると指摘されています。この研究結果も2025年4月20日発行のJAMA Otolaryngologyの電子版に掲載されます。
家庭時間が短いと心血管リスクも増加!?
香港大学のPaul J. Collings氏は、中国における家庭時間の減少が、心血管リスクの低下にもつながっていることを報告しています。特に、睡眠時間が短いとリスクが上昇する傾向がありました。この研究は2025年4月23日付のLancet Regional Health Western Pacificに掲載されます。
食生活が疾患に与える影響!
中南大学のJie Chen氏によると、腸疾患に関連する食習慣が、炎症性腸疾患(IBD)の進行に影響を及ぼすことが研究で示されています。この結果は、2025年5月号のLancet Regional Health Europeに掲載予定です。
研究結果が示唆する未来の課題
これらの研究は、日本だけでなく世界中の公衆衛生にとって重要な示唆を与えています。特に、高齢化社会における認知症や難聴の問題は、今後ますます深刻化する可能性があるため、早急な対策が求められます。健康に関する新たな知見が、今後どのように私たちの生活を変えていくのか、注目が集まります。