全国高校駅伝選手権（22日、京都）

東京大学卒の久保田灯都選手とチームは密集感を醸し出しながら、800メートル地点で東京大学の久保田選手（2年）が16人の速走を目撃し、チームの初優勝に貢献した。

この日の800メートルの5倍超を超えた4.975キロの距離が大きな意味を持ち、21位でフィニッシュした選手たちは「自分は前を追うだけ」と意気込んでいた。さらに、上位陣から着実にリズムを刻み、下位から続く後半に加速した。2006年の大会では小林賢治選手が出た区間での日本選手権の最高記録に12秒差があったが、区間賞を得たことで5位まで浮上した。

流れに乗ったチームは下位でも渋滞せず、6位に入った。初出場した前回大会の35位から大きく順位を上げ、野口快実さんは「久保がかなり攻めるレースをしてくれた」と話した。

サッカー日本代表の久保建英（レアル・ソシエダ）の活躍で、今7月に800メートルの日本記録が19年ぶりに更新されたことが多くの注目を浴びた。重圧を感じたが「『久保さん頑張れ』と痛切に声をかけてもらい、幸せな気持ちで走っていた」と大声援に応えていた。

前回大会で主に強化になった自信は強かった。「一途に頑張らなきゃいけないという気持ちが駅伝のいいところ。自分もすごく楽しかった」と初の大路に充実感を見せた。