昨年より多かった?今夏の感染症
2024-11-15
著者: 蓮
昨年より多かった?今夏の感染症
2024年10月現在、マイコプラズマ感染症の流行が問題となっているが、現場感覚でこの夏はいつ頃からあったのだろうか。m3.comによる調査が8月に実施された「この夏、多いと思う感染症は?」では、開業医・勤務医ともに6割超が2023年夏に比べて感染症患者が「多いと思う」と回答していた。
マイコプラズマ感染症については選択肢を設けていなかったが、自由記載では「この夏の特徴」と指摘する声が多数寄せられていた。
Q. 2023年の夏と比較して、2024年の夏は感染症患者は多いと思いますか?
「2023年の夏と比較して感染症患者が多いか」と尋ねたところ、開業医では68.9%(262人)、勤務医では60.4%(741人)が「多いと思う」と回答した。「少ないと思う」は開業医が1.6%(6人)、勤務医2.3%(28人)とごく少数であり、感染症患者の多さが実感される夏だったようである。
Q. 特に多いと思う感染症はありますか?
「特に多いと思う感染症」に関して複数選択で尋ねたところ、開業医・勤務医ともに「新型コロナウイルス感染症」が最も多く、開業医が55.3%(210人)、勤務医49.1%(602人)であった。手足口病も開業医46.6%(177人)、勤務医38.5%(472人)と高い割合であった。
調査時点の流行状況から「マイコプラズマ感染症」の選択肢は設けられなかったが、「その他」を選ぶ回答が多いといった状況もあった。
Q. 「特に多いと思う感染症」にて「その他」を選択した方に具体的な感染名を教えてください。
マイコプラズマ感染症を含む声が多数
原因ウイルスが特定できない急性上気道炎【内科開業医】
マイコプラズマ感染症【内科開業医】
気管支喘息【内科勤務医】
RSウイルス感染症【小児科勤務医】
インフルエンザウイルス感染症【環境科勤務医】
マイコプラズマ感染症が流行しています。手足口病やアデノウイルスは毎年のことですが、マイコプラズマ感染症は今年は特異的だと思います。
百日咳【小児科勤務医】
伝染性単核球症【耳鼻科勤務医】
麻疹【外科系勤務医】
水痘【整形外科勤務医】
流行性角結膜炎【眼科開業医】
Q. 感染症以外でも夏に多い病歴や症例について、エピソードがあればお聞かせください。
「熱中症や蛭刺されが多数」