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昨年EUで販売されたEV新車台数、144万台余と前年度を下回る!

2025-01-21

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ヨーロッパ自動車工業会が21日に発表したデータによれば、EU圏内の昨年1年間のEV新車の販売台数は、144万7934台で、前の年に比べて5.9%減少したことが分かりました。

前年の販売台数を下回るのは初めてのことです。

販売台数が圏内で最大の国は38万台余りで、EV購入の助成金が昨年12月に打ち切られた影響で27.4%減少したこと、フランスでは29万台余りが2.6%下回ったことが主な要因です。

一方、ガソリン車やハイブリッド車などを含めた全体の新車販売台数は1063万2381台で前年に比べて0.8%増加しました。

ガソリン車は354万台余りで4.8%減少したものの、ハイブリッド車が328万台余りで20.9%増え、全体の販売台数をわずかに押し上げました。

ヨーロッパでは、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲンが先月、コスト削減が必要であるとして一部の工場での車の生産終了を明らかにするなど、影響を受けた業界の動向が目立っています。EUは圏内の自動車産業に対する新たな支援策について今月から議論を始める方針です。

この減少は、環境規制の強化や充電インフラの不足、消費者のEVに対する意識の変化といった多くの要因が絡み合っていると考えられています。特に、EVへの移行がスムーズに進まない中で、消費者がもう一度ガソリン車に戻る動きも見られています。今後、EUがどのような対策を講じるのか、注目です。