
最強クラスの「太陽フレア」を観測!アメリカ全土で通信障害が発生
2025-04-02
著者: 雪
最強クラスの太陽フレアが観測され、地球への影響は?
報告によると、太陽フレアが観測されたのは2025年3月28日午前11時20分頃のことです。
太陽表面の黒点領域「AR4046」から、強力なX1.1クラスの太陽フレアが発生しました。このフレアは、太陽が今年の2月以降に放出した最初のXクラスの太陽フレアとなりました。
Xクラスとはどれくらいのレベルかと言いますと、太陽フレアはその強さによってA・B・C・M・Xの5段階に分類されます。
それぞれの段階ごとにエネルギー量が10倍になり、Xクラスは5つのうちの最強レベルです。
特に、X1.0やX2.0といった数値で明確に分類され、その強さに上限はありません。
今回の太陽フレアは「X1.1」とされており、今後放出されるX軌道や紫外線が光速で地球に到達し、北米・南米・大西洋を含む広範囲で一時的な通信障害が発生しました。
観測された太陽フレアの様子は以下の通りです。
この現象を観測したのは、NASAとNOAAが共同運用する人工衛星GOES-16です。フレア発生の瞬間を記録した映像は、まるで太陽表面から光の光線が鋭く飛び出すような圧倒的な迫力を伝えています。
フレアの直後には、太陽の大気から大量のプラズマが放出される「コロナ質量放出(CME)」も確認されました。これにより、地球に直接的な影響がないと考えられています。
ただし、今回は黒点が東の端に位置していたため、コロナ質量放出が地球に対してもたらす直接的な影響は少ないとされています。
この黒点AR4046は今後、太陽の自転により地球の正面に回り込んでくる見込みです。そこで、今後数日の間に再びフレアやCMEが発生すれば、地球が真正面から影響を受ける可能性もあります。
太陽の活動が活発な時期に入っているため、引き続き注視が必要です。最新情報が入り次第、すぐにお知らせいたします。