「子育てを完璧にとは思わない」母になった森上美が3児の声をまざまざと受け入れる「間違う大切さ」 熊本地震でSNS発信も経験 | NEWSポストセブン
2024-11-04
著者: 裕美
1990年代はアイドルや女性が活躍し、歌やドラマ、グラビアで盛り上がった時代でした。その中で、森上美さん(現在50歳)は、30歳で国際結婚をし、東京都を離れた場所で3人の子育てを始めました。彼女は2016年に熊本地震を経験し、自宅全壊の被害を受けた際に、SNSを通じて家族の状況を発信し、心の声を届けました。
彼女は「熊本地震で被災したとき、今もそうですが、100の助け合いメッセージをもらっても、1つの助けが来ると100の助け合いメッセージが吹き飛ぶことがある」と語っています。現地は厳しい状況にあり、被災後のコミュニケーションの難しさを実感したようです。
当時、熊本市内では特に古い家屋が多く、早めに避難しようとする子どもたちは、すべてに一緒に寝ていました。森上さんは子どもたちを起こし、最悪の事態に備え、出来るだけのものを持って避難する準備をしましたが、避難所に行く道は寸断されており、真っ暗な中を家族とともに長時間待機することになりました。
「携帯を鳴らすこともなかなかできなくて、SNSで『私は今、こういう状況だよ』ということを発信していたら、周りの状況やマイナス発言もあったので、やがて気が滅入ってしまった」と振り返ります。彼女は感じたことをSNSに投稿して、周囲に関わり合うことができたことが、今の子育てにも影響を与えているのだと考えています。
森上さんは、「完璧な育児を目指すのではなく、間違えることの大切さを子どもたちに教えたい」と話し、母親としての経験を活かしながら、日々試行錯誤を続けています。彼女のSNSは気づきや共感を生む場となっており、同じような境遇の人たちとのつながりを育んでいるのです。彼女は、「私もそんなに立派な母ではないけれど、私の声が誰かの心に響けばいいなと思っています」と笑顔を見せました。