巨大な19歳の育成左腕、千賀滉大が11日、地元の北海道人・稚内での雪国トレーニングに挑戦中であることを明らかにし、阿部監督の「飛躍するプラン」に向けた意気込みを語った。指導陣は昨年の秋に、千賀と同学年の育成右腕・嶋田に関し、春季キャンプ中の１軍打撃練習を示唆している。このオフ、北海道で校舎内ランニングや除雪トレーニングで下半身強化に挑んでいた千賀は、「準備をしっかりしないと後悔する」とアピールした。

スタートした育成練習には千賀が引き込まれた状況で参加した。昨春、阿部監督はまだ２軍公式戦での登板のなかった千賀と嶋田に対して、「チャンスをあげようと思っている」と示唆し、春季キャンプ中に「自分たちがチャンスを手にしなければ」と力を込めた。その影響もあり、彼らは十分な準備を行い、オフには「チャンスを掴めるように精進する」と感じている。

今季のチーム状況は厳しさを増している。原監督は、「新たなピッチングスタッフの中から見出した新星に期待している」と話し、過去の成績更新へ向けた道筋を見通す意気込みを見せていた。千賀も自身の成長を確信し、「この世界でいつまでも埋もれているわけにはいかない」と述べる中、他の若手選手にとっても刺激的な存在となっている。

育成段階での成長は、技術の向上のみならず、メンタル面での強化にも寄与すると言われる。千賀は「スポーツの世界は厳しい。リスクを冒しても、自分が運命を変える可能性を」と語る。今後しっかりとシーズンを見据えた調整を行い、自分の力を信じて突き進んでいく意志を示した。練習には厳しい冬の中で、自己を見つめ直すための絶好の機会にもなると考えられている。

公式な試合が始まる前に、この期待の若手選手たちがどのように自らの可能性を開花させていくのか、今から楽しみだ。本シーズンにおける千賀の成長を見逃さないでほしい。