注射しないインフルエンザのワクチン?今後も注意すべき感染症と予防法とは?【テレビ系・長崎カイセつ】
2024-11-06
著者: 結衣
長崎テレビの専門家が、注目のニュースを分かりやすく分析・説明する「長崎カイセつ」で、現在流行している感染症と今後の流行に備えなければならない感染症についてお伝えします。
特に注意をしなければならないのが、「マイコプラズマ肺炎」「インフルエンザ」「新型コロナウイルス」です。
長崎県の感染症動向を見てみると、過去5年間の平均を見て、長崎県の患者数は多くありませんでしたが、2022年には急に増加しています。これは長崎県に限らず、全国的な傾向にもあります。
長崎市西地区の永遠の森公園で元気に遊ぶ子どもたちには、"外から帰ってきたら(手を)洗います。"という、必ず守る約束事があります。この公園では、夏季からマイコプラズマ肺炎に感染する子どもが増えました。そのため、手洗いや空気の入れ替えなどを徹底しています。
☀永遠の森公園の松木美佳先生
「(マイコプラズマ肺炎に)かかっていたお子様と、治った後に別のお子様がかかるという、入れ替わりのような形で少し流行しました。今は落ち着いております。」
マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」と呼ばれる細菌による感染症で、発熱のほか、咳が3~4週間と長期にわたるのが特徴です。医師は、マイコプラズマ肺炎に気をつけるのが遅れることが多いと指摘します。
☀諌早内科小児科医院 諌早正嗣医師
「潜伏期間が長いんです。2週間から3週間というふうに、あまり気づかないんです。だから自分でも気づきにくい。」
厚生労働省によると、患者の半数は12歳以下で、特に10歳台が多いそうです。このため、子どもたちの感染症予防に関する意識を高めることが必要です。特に冬には、インフルエンザウイルスの増加が見込まれるため、引き続き注意が必要です。
感染症予防法は、基本的なことですが、手洗い、うがい、マスク着用、そして人混みを避けることが重要です。新型コロナウイルスの影響を受けた今、これらの知識は再教育されるべきです。特に、変異株による感染が広がりつつある今、国民一人ひとりが注意を払う必要があります。
今年も流行するのか…?インフルエンザエンザウイルス
これからの季節に注意したいのが、昨シーズンに大流行した「インフルエンザ」です。2022年の10月15日に注意報、11月12日に警報が出され、2022年14月に解消されたことが、過去11年で最も長い期間となりました。2022年も昨年同様に長期間の警報が出る可能性があると言われています。
しかし、インフルエンザの予防接種を受けることで、注意する感染症としては大きな効果が期待されています。
ただ注意したいのが、インフルエンザの予防接種後も注意すべき感染症がいくつかあるということです。柔軟な考え方を持ちつつ、予防に努めていきましょう。