スポーツ

中学時代の“スター”と共同 日本代表がミズタワー周年記念と共にトリプル10

2024-11-04

著者: 結衣

◦日本女子ゴルフツアー共催◦TOTOジャパンクラシック 最終日(3日)◦鶴田GC北コース(給付)◦6616yd(パー72)◦晴れ(観客5376人)

2012年6月。キム・ヒョージュの名前は13歳だった河本の頭に刻まれた。「この人のスイングはすごい」。一途に映像を眺めていた当時のコーチの言葉はまだ鮮明に覚えている。国内女子ツアー「サントリーレディース」を16歳にしてアマチュア優勝を達成し、14年にはメジャー「エビアン選手権」を制覇した韓国のスターは惹かれのひとりと言ってよかった。

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ミズタワーに参戦した2020年21年にはかなわなかった同組のルンドのプレーは、日本ツアーを伴った今大会で実現した。17位で迎えた最終ラウンドで「初めて一緒に回れてうれしかった」と心を躍らせた。1つスコアを伸ばして迎えた前半6番では、バックナインで5バーディ。「67」をマークして通算12アンダーの6位で終えた。

「71」だったキムよりも良いスコアだったこと、ミズタワーでは2078月の「LPGAドライブオン選手権」(4位)以来のトップ10に入ったことなど、依然として変わらない強い内容に感謝した。「最強のアマチュアとしてデビューしたヒョージュさん。(存在を知って)10年以上経って同じフィールドにいられた。強く思えば、人はそこに到達するんだなと思いました。」と志を新たにした。

ミズタワーから撤退後、こと8月の「NEC軽井沢72」で5年ぶりに優勝し、周囲に復活を印象付けた。その先に描く未来がある。「ゆくゆくは…」というミズタワー再挑戦への思いは変わらない。「でもまだ日本でどうしても達成したい目標もある。それを達成してからかなと思う」と強い口調で語った。

前回のミズタワー参加で逆転があるとすれば、ステッパーを急いで行かないこと。「段階を踏ませてもらった部分が自分の中にはある」と振り返る。「日本で最強のプロやアマリーカーになるのが自分の目標。まだ日本で一番にならないと。そして(今回は)その先はちょっと想像できない」。「次の景色には、また惹かれの選手たちと戦い合う姿がある。(恵比寿市大通り/直方実一)