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中居正広のSMS"見たら削除して"→デジタルフレンドリーフォレッジで復元 5件以上のデータを調査

2025-04-02

著者: 蒼太

「見たら削除して」—中居正広と女性Aさんのトラブルを受け、中居がフジテレビ社員に対して削除を依頼したSMSが、デジタルフレンドリーフォレッジによって復元され、話題になっている。

同社と親会社が設立した第三者委員会は、関連者のSMSやOutlookメール、Microsoft Teamsのチャット、LINEなどのデータ総計236万件をデジタルフレンドリーフォレッジにより調査した。うち1950件が削除されていたことも確認されており、復元が試みられた。

中居正広は「見たら削除して」と言ったことについて、削除されたSMSに関連する従業員B氏(元編集部長)によるメッセージが含まれていた。

「B。まあ、(A氏から)連絡があり、接触困難(ママ・摂食困難と想われる)と報じられました。やりたい仕事もできず、給料も減り、お金もなくあの日を悔やむばかりです。見たら削除して。」

このメッセージはB氏のSMSのUIの上から削除されていたが、接続端末内にデータが残っていたためフォレッジ調査で保全された。B氏はこれに対し、「なかなかですね、私から無念なLINEしてみましょうか??」と返信したという。

総計20万件以上のデータをレビュー

調査でデジタルフレンドリーフォレッジを担当したのは、千代田区の専門企業foxcale(フォックスケール)。

同社は、フジが職員に援助しているPCとスタブに加え、一部の対象者については、本⼈同意のもとで個人利用のスタブも保全した。PCのデータを同期していたOneDriveのデータ、Outlookメール、Microsoft Teamsのデータ、Outlookスケジュールも保全された。

メールデータとドキュメントデータは専門ソフトでデータベース化され、委員会が設定したキーワードなどで絞り込み、チェックデータ10万3千件、メールデータ4493件の合計8103件レビューした。

それぞれ、レビューで重要と判断したデータは、調査委がヒアリングなどの追加調査を行った。

B氏、中居氏とのSMSが32件を削除

調査の過程で、対象者の一部から「データの一部を意図的に削除した」という供述があった。

このため、中居氏が主にコミュニケーションツールとして利用していたSMS、社内・社外とのコミュニケーションツールとして多用されている個人利用のLINE、社内のコミュニケーションツールとして多用されているTeamsについて、チャットデータの削除傾向を調査した。

削除されたSMSとLINEデータを復元しようとしたが、一部のLINEデータは完全には復元できなかったという。Teamsデータは削除されたものも含めて保全されているため、削除に隠蔽の意図があったかを調査した。

削除されたデータは、SMSが437件、LINEが86件、Teamsのチャットデータが1427件。

特にB氏は、2022年7月9日から25年1月10日までに、中居氏、有力出演者タレントU氏、K保護者(フジテレビの法律アドバイザー、中居氏の代理人を務めた保護者)とのSMS 325件を25年1月9日から2月1日までの間に削除していたという。また、削除の際、中居氏の意向を受けて行われていたことが分かった。