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中国人民銀、国債購入を一時停止:元安の真相とは?

2025-01-10

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[上海10日発] - 中国人民銀行(中央銀行)は10日、国債の購入を一時的に停止したと発表した。その理由として国債の供給不足を挙げており、国債利回りが急上昇していることが背景にある。人民元の現状を分析した結果、中国と米国の利回り格差が拡大していることが明らかとなった。

2023年の国債利回りは、直近で5%に達し、10年の国債利回りは4%に達した。これに対し、最近の経済指標が過去最低を更新する中で、元安の進行が懸念されている。専門家は「人民元は主な理由の一つであり、中国と米国の利回り格差の拡大が影響しているため、人民銀行は利回りを低下させるための措置を講じる必要がある」と語っている。

最近の市場状況においては、経済回復の兆しが見えない中、投資機会が不足しているため、国債への需要が高まる傾向にある。しかし、政府の期待する水準まで購買が進まないため、利回りが上昇している。

専門家によると、元安の持続は中国経済にとって大きなリスク要因であるとされ、「原材料や輸入品のコスト上昇に転じるリスクがある」と警告している。中央銀行が今後どのような対応策を講じるか、注目が集まる。