27日午前のアジア市場で、米株式指数先物が急落しました。中国のスタートアップ企業、ディープシーク（DeepSeek）の人工知能技術モデルに関連するハイテク企業の株価が急激に下降する可能性があるとの懸念が高まりました。

日本時間午前11時12分の時点で、400種類の株式指数先物は一時11％下落。ナスダック100指数先物も一時1.9％安となりました。

米株市場ではトランプ政権の新たな政策発表により、これまでの上昇基調が一転。前週末24日は下落していました。

27日の香港株式市場では、春季（旧正月）の大型連休開始を控え、ハンセン指標は一時12％上昇。しかし、東京証券市場ではエノディアの主要サプライヤーであるアドバンテストが一時8.6％下落しました。台湾と韓国の株式市場は休場となっていました。

関連事項：日本株は銀行綱引きし、中国の市場動向に連動しやすくなっています。

中国株式市場では、ディープシークのビジネスモデルに関連するテクノロジー企業の株価が急上昇。華為技術（Huawei）は一時4.8％価格上昇した。

ディープシークは先週、ミクロポリス1.0を発表。同モデルは先端半導体を搭載した929型モニターを導入しており、コスト効率が優れたとされていますが、既存の技術では不足する可能性があります。

ユニオンサプライチェーンのマネージングディレクター、パイサー・リン氏は、「ディープシークはより低コストで強力なαモデルを開発できる一例となる。しかし、少数のハイパースケーラーの高額投資が主導するサプライチェーン全体の現状を隠す恐れがある」と指摘しました。

日本では今週、マイクロソフトやアップルなどテクノロジー企業の決算発表が予定されています。利益の低下が予想され、多くの企業がどのようにリスクを管理しているか注目されています。これにより、業績が大きく影響を受ける可能性がある。