中国の習近平、自由貿易推進者の役割を担う - トランプ氏に対抗
2024-11-16
著者: 花
トランプ次期米大統領が世界各国・地域に課税するとの予告の中、中国の習近平近平国家主席は再び国際貿易システムの推進者としての地位確立を急いでいる。
パルーのリマで開催されているアジア太平洋経済協力会議(APEC)の最高職務者(C.E.O)サミットでは15日、習氏の演説が壇上で代読された。
習氏は、保護主義の台頭で世界経済の分断が進む中、「厳しい試練」に直面していると警告した。世界は「新たな混乱と変化の時代に突入した」と強調した。
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習氏にとって、これは2017年にトランプ氏が初めて政権に就いた時に演じた役割である。習氏はスイスのダボスで開催される世界経済フォーラムに出席し、世界のビジネスエリートたちに向けて、「双方向に痛手と損失をもたらす」として貿易戦争と保護主義を排除するよう呼びかけた。
トランプ氏がワシントンD.C.においてアジアに対する厳しい関税を導入した場合に備え、習氏はすでに中国からの輸入品に60%の関税、それ以外の国・地域に対して10〜20%の関税を課す方針を示している。
そうした厳しい関税の運用は、トランプ氏との厳しい交渉を背景に公表されている可能性がある。それに伴う各国・地域政府との関連を改善する新たな機会を習主席も考慮している。
習主席は、タイ、シンガポール、韓国、日本、ニュージーランドの各国首脳と個別に会談した。いずれもアジア太平洋地域における経済安全保障上のパートナーシップを強化する狙いがあった。
中国企業の成長と国際的な役割の重要性を強調しつつ、習主席は多国間貿易体制の強化の重要性についても自らの考えを伝えたとされる。特に中国は新たな経済状況への適応を強化している。
習氏は多くの国と連携し、これからの国際経済の基盤を築くために全力を挙げている。これにより、習氏は中国の影響力を世界的に拡大させる計画を持っていることが明らかになった。値上げの懸念を払拭し、より安定した経済環境を実現するための動きを加速させる中で、厳しい姿勢を貫く必要があると付け加えた。
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習近平主席が今回の会議で初めて討論し、積極的な相互関係の推進を確認した。