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中国の婚姻数、2024年9月は前年の94万組減少

2024-11-04

著者: 蒼太

[北京 3日 リポート] - 中国政府が発表したデータによると、2024年9月の婚姻数は417万組で、前年同期の516万組から94万組減少しました。このトレンドは、近年の婚姻数の減少に拍車をかけており、若者たちが結婚を遅らせる傾向がますます顕著になっています。

結婚を控えている人々の多くは、経済的な不安や将来への不透明感から結婚を先延ばしにしているほか、独身生活を選ぶ人々が増加しています。中国では、結婚に対する価値観が変化し、特に都市部においては個人の自由やキャリアを重視する傾向が強まっています。

最近、中国の法律でも婚姻手続きの簡素化が進んでおり、離婚申請を困難にする法案が提案されるなど、結婚と離婚に関する規制の見直しが進行しています。2024年9月の離婚数は196万組で、前年度に比べても減少していますが、これは依然として高い数字です。

このような状況は、社会全体の婚姻観に影響を及ぼしており、若者の間で「一緒に生きる」という考えから「個々の人生を追求する」方向へとシフトしています。今後の人口動態に大きな影響を与える可能性があり、婚姻の行動に対する研究が急務とされています。これからの中国社会で、結婚が再び重要視されることはあるのでしょうか?