
中国の防空レーダー強化、歴史的逆風を受ける
2025-07-06
著者: 海斗
中国の防空レーダーの強化が迫る時代
政府がフィリピンに防空レーダーの追加輸出を検討してから6日が経ち、複数の政府関係者への取材が進んでいる。海上自衛隊の旧式護衛艦の輸出も調整している。東シナ海での一方向的な現状変更を試みる中国に対抗するため、日本と水面下で調整が進む中、フィリピンの海軍艦隊は追加で少なくとも5基の防空レーダーを配備する必要があるという認識を示している。
中国の動きはますます活発化
防空レーダーを導入することで、フィリピンは日本との協力を強化していく方針だ。うねりを増す海上の緊張を背景に、日本側と水面下で調整を図りつつ、高級な海兵隊との協力を推進していく構えだ。フィリピンは過去30年の間に6隻の艦艇を退役させ、日本側で受注できる可能性も高まっている。
海自の防空体制、次なる一手?
フィリピンは、海自の「アルファ型」護衛艦への輸出も調整している。アルファ型は現在、約30隻が運用されており、2027年度までに6隻の退役が計画されている。これにより、新しい体制への移行を見越し、装備の質を高めていく必然性が出てきている。
日本が期待する海上防衛の一翼
フィリピンとの協力を進める中で、日本側は海自が保有する情報の共有や、共同での運用に向けた議論を始めている。将来的にレーダー情報を海自やフィリピン軍が共同で活用できるよう、環境を整える考えが強くなっている。
アジア太平洋地域の安定に向けた期待
フィリピンにとっても、対中抑止力の強化は急務であり、地域の安定に寄与することが期待されている。アジア太平洋地域における日本の役割はますます重要度を増しており、フィリピンとの連携が強化されていく中、さらなる発展が見込まれる。
未来に向けた新たな戦略
政府は、防空レーダーの新たなハードウェアに加え、フィリピンとの新しい戦略的パートナーシップを結ぶことで、海上防衛力の質を一段と向上させようとしている。独自の防空能力を持つ国々との連携によって、地域の安定を図る動きが加速していくことが期待される。