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中国「密告警察署」、NY在住の被告が罪を認める

2024-12-19

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[ニューヨーク 11日 ロイター] - ニューヨーク市マンハッタンのチャイナタウンで中国の「密告警察署」を運営し、中国政府による反体制派の摘発を手助けしていたとされる中国人男性が18日、ブルックリンの連邦地裁での罪状認否で、自身の行動を認めた。これにより、最長で5年の禁固刑が科される可能性がある。

被告は2022年9月に中国政府の代理で密告警察署を運営し、外国代理人としての登録を行わずに活動していた共犯者との共同犯罪を認めた。彼の行動は「外国代理人」としての登録要件を果たさず、法律で義務付けられた規制を無視していた。

報告によると、被告は2020年から2022年の間に、ニューヨークでも「密告警察権」を行使し、違法行為を監視するために設立された機関に関与していた。また、彼は中国政府の圧力により「国内の反体制運動を抑え込むため」に国外の反体制派に対する圧力をかける活動を行っていたことが明らかになった。

さらに、2022年4月に逮捕された別の男性もこの密告警察署に関与しており、ここでは違法行為や訴訟が存在することが報告されている。特に、密告警察署は、中国政府の政策に沿った違法行為を強化するための存在だった。

中国の人権団体は、この件について強い懸念を示しており、「政府は海外での圧力を強化しているだけでなく、自国の人権状況を完全に無視している」との声明を発表した。この事例は、アメリカにおける外国の影響力の増大と、それに対抗するための法的措置の必要性を強調している。