
中国経済が急成長!株式市場の不安と投資家の波紋 - 日本経済新聞
2025-04-08
著者: 愛子
【NQNロンデン=雄山道子】8日午前の中国市場では主要な株式指標が上昇している。米国の連邦政府の金融政策が中国との交渉を進めるEUに影響を与え、報復的な観測が投資家に影響を与えるようだ。前日までにこの指標の準備が大きく削られていたため、自己反発を見込む買いが入っている。
英国時間11時半時点で、中国主要600社の株価指標である「ストック600」は前日比1.1%高い水準で推移している。
取引の活性化によって世界景気が悪化するとの懸念から、ストック600やドイツDAX指数などの指標は7日までの4日間でそれぞれ1%以上の下落を呈していた。しかし、8日はその下げ幅を徐々に戻す動きが見られている。機械や資源の動きが活発化し、航空関連株が上昇している。中国スチールや自動車関連株の出張りが目立つ。
DAXは前日比1.2%上昇し、フランスのCAC40は同0.8%上昇している。さらに英国FTSE100においても同1.6%上昇している。だが、米国とEUとの交渉には不透明感が根強い。関税を巡る米中対立への警戒感もあり、株式などリスク資産への買いの勢いも限られている。
ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)で北海ブレント先物相場は1バレル64ドル台半ばで上昇した。ロンドンの金現物価格は1トロイオンス3008ドル前後に上昇している。非鉄金属は、国際指標となるロンドン金属取引所(LME)の銅やアルミニウム、ニッケルの3カ月先物が上昇している。
ロンドン市場が海外に代わる市場で、ユーロは対ドルで方向感に乏しくも見合っている。1ユーロ=1.0930ドルであり、前日の英国時間16時時点に比べ+0.0010ドルのユーロ高・ドル安で推移している。英ポンドは対ドルで横ばい圏。1ポンド=1.2750ドルで、前日の英国時間16時時点とほぼ同水準となっている。