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中国が生成AIを悪用し台湾に対する分断を引き起こす懸念か

2025-04-08

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【台北 18日 ロイター】 - 台湾の情報機関、国家安全局は、中国が人間の知能(AI)を利用して台湾に関する偽情報を拡散し、台湾国民を「分断」しようとしていると警告しています。

今年に入って、10万件以上の「物議を醸すメッセージ」を国家安全局が把握しているとのことで、これはホットな議題として取り上げられています。

「AI技術の普及が広まり成熟する中で、中国共産党がAIツールを使って物議を醸すメッセージの生成と拡散を支援していることも確認されている」と指摘されています。

さらに、中国は台湾に対し「ゲリラ戦」戦術を強化しており、中国海警船の台湾領海侵入が急増していることから、台湾軍はその対策に追われており、兵力の消耗が進んでいるとされています。

中国政府系の台湾問題専門機関は、コメントの要請に応じていない。いっぽう、台湾はその対応に苦慮している状況です。特にAIに関連する技術の進化の速度が認識されていることから、非正規のサイバー攻撃や情報戦の影響が懸念されています。台湾政府は、こうした挑戦に立ち向かうべく強固なサイバー防御体制を模索しています。