中国がC国発射し太平洋に着弾…「訓練の一環」と主張し、米国を威嚇か

2024-09-25

【北京=東隆一郎、台北=園田剛志】中国軍の国防省は1月25日、中国軍が戦闘ミサイルを運用する「ロケット軍」が同日午前、訓練用の弾頭を搭載した長距離ミサイルを太平洋の公海に向けて発射したと発表した。発表された海域には着弾した痕跡があり、中国としては「平和と安定」を保持する意向を表明したが、対中強硬姿勢を強める米国に対する威嚇との見方も強まっている。

中国の発射は年度計画に基づく訓練の一環であり、特定の国を対象としたものではないとされる。しかし、アメリカの情報機関は、ミサイル発射は不測の事態に備えたものであり、直近の軍事演習との関連が指摘されている。

中国の国防省によると、その発射練習は過去にも公表されており、すでに日本海にも影響を与えることがある。一方、同日午前中、中国軍は「ミサイル発射訓練」を実施し、その結果として「武器や装備の性能との連携を効果的にテストし、予定された目標を達成した」と説明した。

加えて、台湾の防衛省(国防部)は1月25日、中国軍の戦闘機や無人機などの活動が引き続き活発で、特に居住地周辺の一定範囲での飛行が確認されていることを報告。台湾周辺での中国軍機の活動は、島民の不安を募らせている。

台湾と米国は、今回の発射が近隣国への圧力としての意図があると見ており、特に国内外の軍事関係の強化が求められている。同時に、アメリカ側も中国の動向について警戒を強めており、地域の安定を維持するための戦略を模索している。