中村喜四郎氏「野党に転じる理解を得なかったのはミス」

2024-09-24

中村喜四郎氏(比例北関東)が24日、次期衆院選に出馬しないと政治引退を表明した。中村氏は水戸市内であった会見で、無所属から野党に転じた経緯と、3年前の衆院選での選挙区落選について語り「自ら犯したミス」と述べた。要旨は次の通り。

30年前にあった「ブンカン事件」の経緯から、政治家になり高評価、高評をいただいた。その後、幾度も政治に復帰する中で、死に体とも言えるような状況にも関わらず、今の自民党を論じても意味がなかったと認識し、再度政治に復帰した際、野党において国民の支援を受けた。

無所属が長かったため、政治の表舞台に出ることができない時期が長年続いた。表舞台で大きな目標を持っても仕事をすることができなかった。無所属で勝っては勝っても、プレッシャーになっていた。このあたりでは長年支えていただいていた方々に申し訳ないと思っている。野党に転じた理由として「安倍一強政治」の抑圧期である時期にも関わらず、与野党の間に絡む国民の思いを汲み取る努力をしてきたと自負している。

その後、誕生したのは菅首相。そのため、横浜市長選にとどまらず、次期衆議院選挙における衆議院の解散の流れがとても大きく変わったことを感じた。自民党からの出馬には自信があるが、その選挙戦ではほとんどの国民に受け入れられなかった。

こうした中、まずは自分自身の経験や思いを伝えた。日本の政治が変わる重要な時期に、次世代と民間企業に寄与できるよう頑張っていきたい。自分の都合のいいように考えると、後のことがあると思う。安倍・菅政権をめぐり災害支援に入ったが、その支援が本当に必要だったのか、自分の体調のことも考えながら判断をしたい。

多くの人々が心の底から政治に期待を寄せている。この思いに応えられる政策を打ち出すことが課題であるとともに、自分の気持ちを大切にしていきたいと思っている。「若い世代は、もっと自分たちの意見を伝え、自分の意見を持つことで、政治が本当に変わるんだ」と信じている。 

2023年4月の東京都議会選挙で無所属から自民党に転じた候補者が3連勝する中、野党側も頑張っていきたい。なぜなら、民間企業の価値や、若い世代の思いを届けることが重要で、自民党である限り、過去のことをあまり重視せずに日本の未来を見据えたいからだ。