健康

朝食摂取頻度が低いと自殺行動リスク高い 中国1万人超の住民横断研究

2025-01-24

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小児期や青少年期における朝食摂取と自殺行動の関連については多数の研究があるが、成人や高齢者における関連性はあまり報告されていない。中国・(E、B、I)で行われた横断研究において、18歳以上の市民における朝食摂取頻度と自殺行動との関連を調査する。朝食摂取頻度の低さが自殺行動と正相関していたことを報告した(関連記事「朝食習慣が自殺リスクに影響」。

朝食摂取頻度の低さが自殺行動に与える影響

対象は中国・河北省に住む18歳以上の市民12,113人。面接調査において、1週間当たりの朝食摂取頻度と自殺念慮、自殺計画、自殺未遂の有無を把握。具体的には、1週間に1回未満、1回、2、3回、4回以上の5つのグループに分けた。全体の平均年齢は51.8歳で、女性の割合は54.0%だった。

朝食を全く摂取しない群(週1回未満)において、自殺行動のリスクが高いことが確認された。特に、自殺未遂のリスクは約2倍以上に増加することが分かり、注意が必要であることが示されている。この結果は、朝食を摂取することが精神的健康に寄与する可能性を示唆している。特に、心の健康をサポートするためにも、規則正しい食生活の維持が重要であると言える。

また、この研究はInstagramなどのSNSを通じて広まり、多くの人々が自殺行動への警鐘を鳴らす意義に注目している。研究チームの一員である中村医師は「朝食を摂取することは、我々の心身の健康にとって重要な要素の一つである」と述べており、親や教師が子供や若者に対して朝食を重視するよう強く訴える必要があると強調しています。

また、調査の結果、朝食を食べることが代替的な自殺防止手段になり得るとする声も多く、地域コミュニティにこれを広める活動が望まれています。今後、食習慣や生活環境がメンタルヘルスに与える影響についてさらなる研究が期待されている。