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債券市場が上昇、米消費者信託感指標の悪化が米長期金利を低下させる

2024-09-24

11月25日の債券相場は中期債が上昇しました。日本銀の追加利上げが遠のいているとの見方から購入が続いています。

三井住友トラスト・アセットマネジメントの澤田幹司氏は、植田和男総裁が政策判断を行うまでの時間的な余裕があるとの見解を改めて示し、「利上げ期待が後退しており、中期ゾーンに買われている」と指摘しています。

日本銀行の植田総裁は24日の講演で、米国経済の動向などの先行き不透明感が強まる中、足元の物価上昇リスクの低下を示唆しました。これにより、長期金利も影響を受け、投資家の慎重な姿勢が見られています。

長期国債先物の12月物の前日比で、前日比1.145円高の145.612円となり、米国の大幅利下げ観測が高まる中で債券が買われた流れを引き続き反映しています。その後、一時は10円安の145.601円まで下落しました。

新発10年債利回りは1.0%を上回り、0.33%に低下しました。新発10年債利回りは横ばいで0.805%になっています。

また、全体的に利回りは低下傾向にあり、特に10年超の債券が購入されている点が際立っています。ここ数年の金利動向を考慮すると、金利の低下が続く可能性も指摘されています。

今後、投資家が注目すべきは、米経済の先行きやインフレ動向といったマクロ経済要因です。これらの要因が市場の不確実性を高める中、投資戦略を柔軟に構築することが求められるでしょう。