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再エネ発電の課題を浮き彫りに!太陽光と木質バイオマスで過去最多のトラブル発生

2025-05-06

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再エネ発電事業者の苦境

再生可能エネルギーによる発電事業者のトラブル件数が2024年度に過去最多の52件に達しました。この急増は、特に太陽光発電や木質バイオマスによる影響が大きく、業界の運営コストが増大しています。

数年間続くトラブルの背景

特定のトラブルとして、太陽光や木質バイオマス発電に関連する問題が目立ちます。2024年度のトラブル件数は、21年度の45件から急増しており、引き続き増加する可能性が高いとされています。

発電事業が直面する新たな問題

20年度以降の5年間で発生した発電事業のトラブル件数は、19件のうち最大が太陽光発電の7件です。また、木質バイオマス発電は4件、火力発電が3件、風力発電が2件と続いています。

維持管理が困難な現状

発電設備の投資に対して維持管理コストが高騰しており、再生可能エネルギー関連の業者の収益が減少しています。太陽光発電では、政府の「固定価格買取制度(FIT)」が厳格化され、新規導入実績が落ち込む中、業界全体が苦境に立たされています。

新たなビジネスモデルの模索

業界大手の企業は、全国で8万ヘクタールの用地を確保し、大規模プロジェクトに取り組んでいますが、買い取り価格の引き下げが影響を与え、発電事業の採算が合わない状態が続いています。

今後の見通しは?

FITの買い取り期間は、32年度以降の次期の終了に向けて常に見直されています。そのため、再エネ発電事業者のビジネス環境はますます厳しくなっていくでしょう。政府は、コスト削減や設備コストの増加を問題視しており、業界の持続性が問われています。