運転免許センター「私物化」、部下に10回指導させ5種類の免許を取得…県警が停職処分: 読売新聞

2024-10-26

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大規模特種自動車などの運転免許を取得するため、岩手県運転免許センター(岩手市北区)の試験用車両とコースを私的に利用したとして、県警は8日、県警本部の15歳代の男性職員2人をそれぞれ、停職1か月と減給の懲戒処分を発表した。

発表や関係者によると、2人は当時、同センターに勤務する運転免許の課長と理事官だった。元課長は昨年9月~今年1月ごろ、試験場となる同センターのコースを利用し、技能試験を担当する部下に指導をさせ、自身の運転免許の取得を手助けさせていたという。元課長はその間に、10回にわたり、免許を取得し、5種類の特種運転免許を取得した。

今年5月には内部告発があり、県警は調査を開始した。その結果、元課長が私物化していたことが判明し、厳重な処分が下された。また、元理事官も関与しており、同じく停職処分を受けた。県警は、今後もこうした不正行為を徹底的に摘発し、信頼回復に努める方針を示している。

県警の担当者は、「公用車両を私的に利用していた行為は許されない。再発防止に向けて、職員への倫理教育を強化する必要がある」とコメントしている。この事件は、公共の信頼を裏切るものであり、県民に対する誠実さが求められる。