短期間で体重を落とすことを目指す場合、運動をしなくても、食事を極端に減らせば、その目標は達成できます。しかし、その方法は体に悪影響を及ぼす可能性が高いです。

最近、カナダ・ラヴァル大学のナトリー・アルメラス教授らの研究グループは、中年男性を対象に、1週間で1144kmを自転車で走破するというユニークな実験を行いました。この研究では、体重が減ることだけでなく、運動を行うことで具体的な健康改善の効果も明らかにされています。

研究チームは、体重が減るだけでなく、心理的な健康も向上することを目的に、適度な運動をたっぷりと取り入れた食事メニューを提供しました。その結果、1144kmの自転車移動をこなした参加者たちは、体重が1kgしか減らなかったものの、筋肉量や内臓脂肪の減少が見られました。

運動変数に関しては、現代社会においては高カロリーの食事に慣れ親しんでいるため、カロリー制限が難しいことも指摘されています。そのため、次回の研究では、食事の質が体重や健康に与える影響について、より詳細に分析していく予定です。

「多くの人にとって、今回の運動プログラムをそのまま実施することは難しいが、運動に取り組んで、少しでも生活を豊かにする方法を提案していきたい」とリーダーのアルメラス教授は述べています。

本研究の成果は、2024年7月3日に『American Journal of Physiology Endocrinology and Metabolism』にて発表される予定です。健康的な運動法や食事管理に興味がある方は、今後の研究に注目してみてはいかがでしょうか？あなたもこの健康的なライフスタイルを取り入れて、実践してみませんか？