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円相場、下落中 156円台前半「売買交錯」の声
2025-01-23
著者: 健二
23日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落し、10時時点で1ドル=156円36銭近辺で推移していた。前日の17時時点と比べて32銭の円安・ドル高であった。また、10時前の中間値決済に向けて、「売買が交錯しているようだ」との声が聞かれた。輸出企業からの円売り・ドル買い観測が出る一方、輸入企業により円買いの動きもあったため、市場は不安定な状況だった。
財務省が23日朝に発表した2024年12月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1309億円の赤字だった。赤字は6カ月ぶり。日本の貿易赤字は、長期的に見た場合、減少傾向にあると言われているが、円相場に対する影響は依然として大きい。
円は対ユーロでも下落しており、10時時点では1ユーロ=162円78銭〜81銭の範囲で推移していた。ユーロは対ドルでも強い動きを見せ、特に欧州の経済指標が改善していることが背景にある。
とにかく、円相場の動向に関する注目が高まっている。経済アナリストは「これからの数週間で円の動きがどうなるのか、特にドルに対してどのように影響を及ぼすかを見守る必要がある」と語った.